本郷焼・富三窯の歴史
◆会津本郷焼の歴史
- 1593年に領主である蒲生氏郷が播磨国(兵庫県)から瓦工を呼んで鶴ヶ城の屋根瓦を製造させたのが始まりです。17世紀中頃に藩主の保科正之の求めに応じて瀬戸から陶工・水野源左衛門が呼ばれて本格的に焼き物の基礎を築きました。
1800年には有田や京都で学んだ佐藤伊兵衛が磁器の製法を伝え現在の会津本郷焼の原型が完成します。15の窯元と東北2位の規模を誇り、1993年には通商産業省から伝統的工芸品産地として指定されています。
- 明治5年に開窯した富三窯は染付と色絵など磁器の伝統技術・技法を継承し、一つ一つ、手づくりで作られます。
良い器を長く大切に
使ってほしい…
オーダーメイド注文も
受け付けております。
- 陶器の修理には、漆による「金継ぎ」という技術があります。割れ、欠け、などの生じた場合はご相談ください。
- 原料は、地元から産出される磁器用の陶石と陶器用の陶土です。
それを1年以上風や雨にさらしたのち、砕き、水を加えて練り上げます。
これを、主にろくろで回転させながら形を整えていきます。
そのほか、板状に切った粘土を使う「たたら」や、手だけで形を作り出す「手びねり」、石膏型を使って形を作るなどの成形方法もあります。
成形後は、自然乾燥または加熱乾燥し、水分を蒸発させます。
この段階で、直接絵付けするものと素焼きを行うものとに分かれます。
つぎに、焼成に移ります。
この工程では、低温でじっくりと焼くことで、釉薬の中の成分を結晶化させ、模様を浮かび上がらせる、または変色させ、独特の味わいを生んでいきます。
焼成後、冷まし、窯出ししたら検品を経て完成となります。
- 今ではほとんど見られない「手回しろくろ」盤面上に穴が開いていて、棒を差して回し、その慣性を利用して作品を作るものです。