歴代紹介 〜富三窯のあゆみ〜

◆白鳳堂 初代富三(1893〜1938)

  • 会津藩主 保科正之が弓隊を配し開拓させた集落地である御弓新田(現在の新町)の唯一の磁器の窯元となった佐竹富太郎の次男富三郎が明治5年に分家し、富三窯を開窯した。

◆白鳳堂 二代富三(1876〜1945)

  • 本名新吉。父・初代富三について、磁器の技法と絵付けを学び、その製品は初代の作と見分けがつかないほど。従って二代の作は初代の中に埋もれていたものも多い。

◆白鳳堂 三代富三(1895〜1984)

三代富三写真
  • 本名一夫。昭和52年(1977)には会津白磁焼の第一人者として、福島県文化功労者、現代の名工、昭和58年には勲六等旭日賞受賞。

◆白鳳堂 四代富三(1930〜2005)

四代富三写真
  • 本名幹夫。日本原産の花椿をモチーフにし、染付の技術技法とともに会津焼の伝統を現代に生かすデザインを創案。全国で初めて伝統の窯元に工業用ガス窯を導入するなど、常に先進性と伝統を大切にし、富三窯の名を不動のものにした。
    ・1999 福島県伝統工芸士会 会長
    ・2000 日本伝統工芸士会 常任幹事
    ・2000 日本伝統工芸士会 陶磁器部会会長
    ・2002 叙勲授章(平成14年度秋)
    ・2004 東北伝統工芸士会 会長

◆白鳳堂 五代富三

五代富三写真
  • 本名敦夫。先祖以来の伝統に現代的な要素を加え、
    本郷焼の伝統を現代に伝えるべく、自らの器づくりに一人没頭している。
    ・1963 会津焼四世富三の次男として生まれる
    ・1989 京都府立陶工訓練校終了
    ・2008 伝統工芸士認定
    ・会津工芸新生会会員
    ・会津本郷焼伝統工芸士。

◆佐竹伸也

佐竹伸也写真
  • 四代富三の長男として生まれる。
    ・1987 大阪芸術大学工芸学科卒業
    ・1988 京都府立陶工訓練校終了
    ・1991 第23回日展初入選
    ・1996 第3回花の器ビエンナーレ展入選(草月美術館)
    ・2003 作陶20年記念展(仙台藤崎)
    ・会津工芸新生会に所属。
    ・個展を中心に創作活動を展開中。